No.190 アオダイショウとニホンマムシ(轢死)

昨年(2023年)の籠川の魚類調査の際に,アオダイショウとニホンマムシを見かけました.

アオダイショウは,10月7日(土)に籠川中流域(豊田市亀首町)の水辺で見かけました.調査地点に行く途中で水辺の草がカサカサと鳴ったので見つけることができました.毒蛇ではなさそうだったので,何とか行く手を遮って写真に収めました.最初はシマヘビかと思っていましたが,目が赤くないのでアオダイショウのようです.基本的に憶病な性格で,人を見かけるとすぐ逃げるようなので,今回の発見時も逃げる途中だったのかもしれません.


ニホンマムシ(轢死)は翌々週の10月21日(土)に籠川下流域(豊田市上原町)の道路上で見かけました.特徴的な「鎖模様」が確認できます.ニホンマムシと呼ぶのは,ツシママムシと区別するためのようです(マムシが正式名称と思っていました).ニホンマムシは,危険を感じるとその場にじっと留まる習性があるようです.その性質からロードキルに遭いやすいのかもしれません.そのおかげで,夜行性のニホンマムシに会えたともいえそうですが….

今回,立て続けにヘビを見たわけですが,ヘビは偶発的に見かけることはあっても,調査時に狙って必ず見られるというものではないようです.そのため,分布調査などが難しいこともあるようです.「豊田市生物調査報告書」でも,ヘビについては文献に記載された確認記録などをまとめる形をとっています.そのため,今回のような確認記録も貴重と言えるかもしれません.

※こんな記事を書いていたら,御船川での魚類調査時(2024年6月8日)に,御船町口明塚地先でニホンマムシの幼蛇の死体を見かけました.道の端でロードキルとは考えにくく,獣の糞がかかっていたので,獣と戦った跡なのかと思いつつ写真を撮りました.(小野田幸生)


御船川付近で見かけたニホンマムシの幼蛇


御船川付近で見かけたニホンマムシの幼蛇(拡大図)


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