矢作川研究所日記

2016/08/17

アユの生息状況を潜水観察しました

高橋上流付近でアユの生息状況を確認するため潜水調査をおこないました。今年は1000万尾以上の天然アユが遡上しました。群れアユはたくさんいましたが、肝心の瀬付きアユ(なわばりアユ)は少ない状況でした。釣り人の姿もまばらでした。矢作のアユはお盆明けからと言われていますので今後に期待されます。





2016/07/25

初めての川づくりに挑戦しました

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2016/07/07

溶存酸素データロガーの設置をおこないました

溶存(河川水に溶け込んだ)酸素データロガーの設置をおこないました。
川中の食物連鎖の基となっているのは付着藻類です。付着藻類は、矢作川でもアユなど水生動物の重要な餌となっています。近年、矢作川では天然アユがたくさん遡上しているのにアユが釣れません。餌の付着藻類が釣果に関係しているかどうかを調べる目的で、付着藻類の生産力の推定を試みています。昼間、付着藻類は太陽エネルギーを使って光合成をし、有機物を作り酸素を出します。この仕組みを利用して水中に溶け込んだ酸素濃度の変化から付着藻類の生産力を間接的に測るという理屈です。
溶存酸素データロガーは10分間隔でデータを記録するようにしています。雨で川の水が増水し、私たちが調査に入れない時でもデータロガーはデータを記録してくれます。万が一、ロガーが流されたりしないように、川底にしっかりと固定することが重要なので、写真のようなステンレスのロガー設置台を製作してもらいました。この台は30kgありますが、流れないように、ステンレスの杭で川底に止めています。(内田朝子)



2016/06/07

カワヒバリガイ広域調査



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2016/04/24

久澄橋下流で竹林の伐採が行なわれました

矢作川久澄橋下流の右岸で竹林の伐採が行なわれました。この場所は川辺に沿って幅約20m長さ約1.2kmにわたって竹が密生しており、洪水時の流下阻害や景観の悪化、河畔生態系への悪影響が懸念されています。
伐採に先立ち、豊田市太田稔彦市長および国交省豊橋河川事務所関健太郎所長から洪水対策としての竹林伐採と河道掘削の必要性についてお話があり、矢作川研究所からは河畔生態系の保全とヒートアイランド対策に向けた竹林伐採の意義を説明しました。
作業にはNPO矢作川森林塾とトヨタボランティアセンターから約100名ものボランティアが集まり、半日をかけて竹を伐採しました。伐採作業は今後も続けられ、その後は河道の掘削が実施されて、対岸の御立公園のように整備されることになっています。(浜崎健児)