矢作川研究所日記

2024/01/27

太田川(だいたがわ)河川愛護会の2回目のワークショップを行いました

寄せられた意見を整理し太田川の将来像について考えました


太田川の水生生物について紹介しました

太田川河川愛護会の願いや想いを込めた「管理活動計画図」を作成するための2回目のワークショップを大内町公民館で行いました(進行役は、洲﨑主任研究員)。平松会長をはじめ会員5名の方にご参加いただきました。

1回目のワークショップは昨年11月25日に行われ、太田川河川愛護会の活動地の特性を反映した様々な意見が寄せられました(以前の研究所日記の報告を参照下さい)。今回はそれらの意見などを基にして、「これからの目標と活動方法」について検討し、太田川河川愛護会の活動地である太田川の未来・将来像を語る回となりました。

「管理活動計画図」にはテーマとなるキャッチコピーが添えられるのですが、その案として「生きものにも人にも優しい川づくり」や「豊かな自然のある川を地域の宝に」などが挙げられました。小さい頃から地元の川に親しんできた会員の皆さんならではの自然観が込められているなあと、興味深く聞きました。

今後の水辺愛護活動については、「豊かな自然や多様な生きものを身近に感じられる太田川を地域の財産として守って行きたい」そして、「地域の子どもたちに遊びに来てほしい」という願いを軸として、それを実現するためのゾーニングや具体的な管理方法(例:ホタルに配慮した一時的な高刈り)などについても議論が盛り上がりました。太田川河川愛護会ならではの「管理活動計画図」を作成するための素材がいっぱい集まりました。今後の管理活動計画図の完成が楽しみです。

(余談)
ワークショップ終了後、参加者の方から「どんな想いで水辺愛護活動に取り組み始めたかを再認識することができた」とのご感想を頂きました。水辺愛護活動の多くは草刈りで地道な作業といえますが、その活動を始めた想いや願いが継続的な活動を支える大きな原動力となっているはずです。今回のようなワークショップが、その初心を再確認する機会にもなったとするならば、大変嬉しく思います。

「管理活動計画図」の作成は今回の太田川河川愛護会で7つ目となります。管理活動計画図を作成したいという水辺愛護会がありましたら、矢作川研究所にお声がけいただければと思います。

                                                                                                    報告:小野田 幸生